ブログ|OZデイ33しものせき

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第14回放課後デイサービス雑学講座

皆さんこんにちは!
SUNSUN株式会社、更新担当の中西です。

 

~サービスを受けるために~

 

発達に特性のある子どもや、医療的ケアが必要な子どもたちの「放課後の居場所」として機能する放課後等デイサービス(放デイ)
このサービスを利用するには、いくつかの要件や手続きが必要です。

ここでは、「どうすれば利用できるのか?」「誰に相談すればいいのか?」といった疑問にお答えします。


1. 対象となる子どもとは?

放課後等デイサービスの利用対象は、次のような子どもたちです

● 主な対象

  • 小学校1年生〜高校3年生(6〜18歳)

  • 身体・知的・精神障害のある児童

  • 発達障がいやグレーゾーンの診断を受けている児童

  • 医療的ケアや特別な配慮が必要な児童

📌 「療育手帳」や「身体障がい者手帳」がない場合でも、医師の診断書や意見書で利用可能なケースもあります。


2. 利用に必要な手続きの流れ

ステップ①:相談・見学

  • 市区町村の障がい福祉課または児童相談支援事業所に相談

  • 気になる放デイ事業所に見学・体験利用を申し込み

📌 この段階で、子どもの特性や保護者の希望をしっかり伝えることが重要です。


ステップ②:「受給者証」の取得申請

放デイを利用するには、行政から発行される「障がい児通所受給者証」が必要です。

必要書類

  • 医師の診断書・意見書

  • 所得に関する書類(住民税課税証明書など)

  • 支給申請書

  • マイナンバー・保険証など

申請場所

  • 市区町村の障がい福祉担当窓口(福祉課・こども家庭課など)

📌 取得までに1〜2ヶ月程度かかることがあるため、早めの準備が肝心です。


ステップ③:サービス利用契約

  • 受給者証の支給決定後、利用したい事業所と正式に契約

  • 支給量(日数)に応じた利用スケジュールを調整


3. 費用と利用時間について

● 利用料金

  • 原則1割負担(所得により月額上限あり)

    • 生活保護・非課税世帯:0円

    • 年収890万円未満:月上限4,600円

    • 年収890万円以上:月上限37,200円

● 利用可能時間

  • 放課後〜18時頃(事業所によって異なる)

  • 長期休暇中は午前中から利用できるケースもあり

📌 おやつ代・活動費は別途徴収されることもあるため、事前確認を。


4. 利用する上での心構えと準備

● 連携が重要

  • 学校との情報共有(担任・特別支援コーディネーターなど)

  • 家庭との連絡ノートや送迎の調整

● 個別支援計画の作成

  • 利用開始時に必ず作成され、目標や支援方針が明文化されます

  • 保護者の意見が反映される重要な機会です


放課後デイサービスの利用は、ただの“預かり”ではなく、子どもの個性と成長を支える大切なステップです。
適切な手続きと準備を経て、安心して通える環境が整うことで、子どもたちは“ありのままの自分”で過ごせる居場所を手に入れられます。

 

 

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第13回放課後デイサービス雑学講座

皆さんこんにちは!
SUNSUN株式会社、更新担当の中西です。

 

~“ありのまま”を支える居場所~

 

「放課後等デイサービス(以下、放デイ)」は、主に障害のある子どもたちが放課後や長期休暇中に安心して過ごせる場として運営されています。では、実際にどんな子どもがこの支援を必要としているのでしょうか?

放デイが対象とする子どもたちの特徴や背景、そして支援の必要性について詳しくご紹介します。


1. 発達に特性がある子どもたち

● 対象例

  • 自閉スペクトラム症(ASD)

  • 注意欠如・多動症(ADHD)

  • 学習障害(LD)など

● 支援が必要な理由

  • 集団行動が難しい、感覚過敏、自己表現が苦手など、学校生活で疲弊しやすい

  • 一斉授業や友人関係の中で“自分らしくいられない”時間が長く、居場所の確保が課題に

📌 放デイでは、一人ひとりに合わせた関わり方・成功体験の提供が重視されます。


2. 医療的ケアが必要な子どもたち

● 対象例

  • 気管切開、人工呼吸器、経管栄養などが必要な子ども

  • 日常的に看護師や専門スタッフの支援が必要なケース

● 支援が必要な理由

  • 通常の保育園や学童では医療的ケアに対応できない

  • 家族の24時間看護の負担を軽減し、子ども自身の社会参加を支援

📌 医療的ケアに対応できる放デイでは、「命を守りながら社会性も育てる」支援が行われています。


3. 精神的・家庭的課題を抱える子どもたち

● 対象例

  • 情緒障害、軽度のうつや不安症状

  • 虐待、ネグレクト、家庭崩壊などの背景がある場合

● 支援が必要な理由

  • 学校では“いい子”を演じていても、実は心理的なSOSを抱えていることも

  • 家庭での安定が難しい場合、「第三の安心できる居場所」として機能

📌 信頼できる大人と出会い、“安心して失敗できる環境”が子どもの再起を支えることがあります。


4. 社会性の学びが必要な子どもたち

● 対象例

  • 友達との関係がうまく築けない

  • 場の空気を読むのが苦手でトラブルになりやすい

● 支援が必要な理由

  • 将来的な自立や就労に向けて、小集団での練習機会が必要

  • 「ほめられる」「たのしい」と感じる体験を積み重ねることが重要

📌 放デイでは、SST(ソーシャルスキルトレーニング)や共同遊びなどで、日常生活に必要な力を養います。


放課後等デイサービスは、「特別な場所」ではなく、「その子がその子らしくあれる場所」であるべきです。
そして、その子にとって支援が必要ということは、“支えがあれば可能性が花開く”ということでもあります。

私たちができるのは、理解し、寄り添い、そして共に成長していくこと。
放デイは、そんな社会の「未来をつくる場」として、今日も子どもたちの笑顔を守り続けています。

 

 

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第12回放課後デイサービス雑学講座

皆さんこんにちは!
SUNSUN株式会社、更新担当の中西です。

 

~特性~

 

発達がいという言葉する機会増えしたが、その実態対応方法について、正確理解いる多くありません。発達がい外見からかりにく、本人の「努力不足」誤解れることあります。しかし、それぞれに特性あり、適切理解支援によって、大きく可能性伸ばすことできるです。

代表発達がい種類特徴、支援関わり注意解説ます。


1. 発達いとは?

発達いとは、生まれつき発達偏りあることによって、日常生活人間関係、学習・仕事困難抱える状態です。

主に以下ようがいまれます

  • 自閉スペクトラム症(ASD)

  • 注意欠如・症(ADHD)

  • 学習がい(LD)

  • 知的発達症(知的がい)

  • 発達協調運動がい、チックなど


2. 種類特徴

自閉スペクトラム症(ASD)

  • 特徴対人関係苦手、こだわり強い、想像力乏しい

  • 表情読み取りにくい、まっ順序行動した

  • 支援視点視覚スケジュール、環境予測可能性高める

注意欠如・症(ADHD)

  • 特徴集中ない、落ちない、衝動

  • 順番ない、忘れ物多い、途中割り込む

  • 支援視点指示明確に、具体ルール設定

学習がい(LD)

  • 特徴読み・書き・計算など限定困難ある

  • 文字反転見える、数字うまくない

  • 支援視点ICT教材活用、評価方法個別

知的発達症(知的がい)

  • 特徴認知・言語・社会理解における広範遅れ

  • 年齢相応判断難しい、生活スキル習得時間かかる

  • 支援視点繰り返し学習、視覚支援、成功体験積み重ね


3. 発達がい支援対応注意

1)「っている」本人

  • 問題行動は「からない」「うまくできない」という葛藤ある

  • 注意叱責よりも、「どうしたらできるか」一緒考える姿勢大切

2)個性尊重する支援

  • 一括ず、本人特性強み個別支援計画作成

  • 成功体験重ねて、自己肯定育むこと重要

3)環境調整カギ

  • 静か空間、予測できるスケジュール、感覚過敏配慮

  • 周囲理解存在安定安心生む

4)家庭・学校・支援連携

  • 情報共有一貫した支援体制(例:支援会議、連絡ノート活用)

  • 保護者孤立防ぐサポート必要


発達がいは“見えないハンディ”あり、環境によっては「っている子」ではなく「才能持つ子」変わります。正しい知識理解支援こそが、その子未来ひらくカギです。

 

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第11回放課後デイサービス雑学講座

皆さんこんにちは!
SUNSUN株式会社、更新担当の中西です。

 

~制度~

 

放課後デイサービス(以下:デイ)」は、発達特性ある子どもたち放課後長期休暇通うことできる福祉サービスです。支援としてだけなく、家族支援、社会参加、地域共生観点から重要制度ってます。

放課後デイサービス制度概要、対象者、サービス内容、そして運営上留意まで掘り下げ解説ます。


1. 放課後デイサービス制度背景

デイは、2012児童福祉改正により創設児童発達支援事業形態で、「障がい通所支援」として位置づけます。

目的以下の通り

  • 障がいある就学児(6歳~18歳)生活力・社会向上

  • 学校教育ではない個別療育集団活動支援

  • 保護者レスパイトケア(一時休息支援)


2. 対象利用条件

対象

  • 療育手帳または診断持つ発達障がい・知的障がい・身体障がいある児童

  • 学校就学いる6歳~18児童(中高)

利用

  • 市町村から発行れる受給取得必要

  • 医師意見書または特別支援学級通学実績など基準なる


3. サービス内容

  • 個別支援計画療育プログラム

    • 学習支援、生活スキルトレーニング、SST(ソースキルトレーニング)など

  • 集団活動

    • レクリエーション、クッキング、外出活動

  • 送迎支援

    • 自宅・学校送迎

  • 保護者支援

    • 定期モニタリング・相談支援・福祉制度案内


4. 運営に関する制度要件

指導員・管理者配置基準

  • 管理者:児童発達支援管理責任者(研修必須)

  • 指導員:保育士、教員免許、児童福祉経験など

  • 人員配置:子ども10に対し1以上指導員

設備基準

  • 安全活動できるさ・空間

  • トイレ、手洗い場、相談など設置

報酬体系(2024時点)

  • 基本報酬+加算制度(例:児童指導加算、送迎加算、保護者支援加算)

  • 利用9公費(市区町村)負担、1保護者負担(上限あり)


5. 最近制度動向課題

  • 向上要請モニタリング頻度、計画精度、研修受講厳格

  • 療育見える化」支援成果指標エビデンス評価求められる傾向

  • 地域格差是正過疎事業不足、送迎支援地域


放課後デイサービスは、単なる「り」ではなく、子ども個性かしながら、将来自立社会参加つなげる支援拠点です。そのためは、制度理解とともに、高い支援運営体制不可欠です。

 

 

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第10回放課後デイサービス雑学講座

皆さんこんにちは!
SUNSUN株式会社、更新担当の中西です。

~児童福祉法~

ということで、放課後等デイサービスと児童福祉法の関係性や、実務における意義、遵守すべき視点などを深く解説していきます。

 

子どもの最善の利益を支える“法的な柱”を知る

放課後等デイサービス(以下、放デイ)は、発達に特性のある就学児童に対して、放課後や長期休暇中に療育的支援や日常生活訓練、社会性の向上などを目的として提供される福祉サービスです。

この放デイの制度的根拠となっているのが「児童福祉法」です。
この法律は一言でいえば、「すべての子どもが健やかに育つことを社会全体で支えるための法律」です。


✅ 児童福祉法とは? その目的と基本理念

📘 児童福祉法(昭和22年法律第164号)とは

児童福祉法は、日本における子どもに関する総合的な福祉法であり、1947年に制定された歴史ある法律です。

🎯 基本的な目的(第1条)

「すべての児童が、心身ともに健やかに生まれ、育成されるよう、児童の福祉を保障することを目的とする。」

つまり、児童福祉法の核心は、すべての子どもの「最善の利益」を守ることです。これは、障がいの有無や家庭環境を問わず、等しく保障される権利です。


✅ 放課後等デイサービスと児童福祉法の関係

◼ 放課後等デイサービスの位置づけ(第6条の2第2項)

児童福祉法において、放課後等デイサービスは以下のように定義されています:

「障害児通所支援事業のうち、就学している障害児を対象とするもの」

つまり、障がいのある就学児童に対して、放課後や休日に必要な支援を提供する“児童福祉法に基づいたサービス”であるということです。

🧩 放デイは「児童福祉法」+「障害者総合支援法」から派生した制度

  • 対象:児童福祉法(児童)

  • 支援内容:障害児支援の枠組み

  • 運用:市区町村がサービス決定権を持つ(受給者証制度)


✅ 放課後等デイサービスにおける児童福祉法の“現場での意味”

児童福祉法に基づいて運営されるということは、以下のような義務と責任を持つことになります

① 子どもの権利を守る義務

  • 子どもの人権、尊厳、選択の自由を尊重

  • 年齢や障がい特性に配慮した発達支援

  • 虐待防止、差別防止、安全配慮の徹底

👉 実務の例
「この子はこういう性格だから無理」ではなく、子ども一人ひとりの可能性に向き合う支援姿勢が求められます。


② 保護者との連携と支援責任

児童福祉法では、「家庭と連携して子どもの育ちを支える」ことが重視されています。

  • 支援計画の共有と保護者参加の促進

  • 保護者の悩みに耳を傾ける相談支援

  • 家庭での実践につながるアドバイス

👉 実務の例
支援記録を単なる“記入義務”で終わらせず、保護者との「対話の素材」にすることで、信頼関係が深まります。


③ 人員配置・運営基準の遵守

児童福祉法に基づく指定事業である放デイは、以下のような厳密な基準を守らなければなりません

基準項目 内容例
児童発達支援管理責任者の配置 利用者10人につき1名以上
指導員・保育士の配置 常時2名以上が必要
計画作成義務 個別支援計画を6ヶ月ごとに見直し
運営規程・マニュアル 利用契約書、運営規程、虐待防止マニュアルの整備

👉 法的根拠があるからこそ、監査・行政指導の対象になる点も意識が必要です。


✅ 放課後デイの支援者が意識したい「児童福祉法の理念」

放デイで働く職員一人ひとりが、児童福祉法の根本的な理念を理解し、それを支援に活かすことが重要です。

📌 意識しておきたい法的視点

  • すべての子どもに「最善の利益」が優先される(第2条)

  • 子どもが「意見を表明する権利」がある(国際条約にもとづく)

  • 発達に応じた支援で、自立と社会参加を支える(第6条の3)

👉 子どもを「支援される側」ではなく「主体的な存在」として関わる姿勢が、児童福祉法の根幹です。


✅児童福祉法を理解することが「質の高い放デイ」につながる

放課後等デイサービスは、ただの預かりではありません。
法律に基づき、社会的に「子どもの育ちを支える公的責任」を果たす重要な福祉サービスです。

だからこそ、現場で働く職員や管理者が児童福祉法の意義を理解し、それを日々の支援や運営にどう反映するかが問われています。


📋 実務で役立つ!児童福祉法×放課後デイの意識ポイントチェック

項目 自問すべき問い
支援の視点 この支援は「子どもの最善の利益」になっているか?
権利の尊重 子どもの意見や希望を反映できているか?
保護者との関係 一方的ではなく「協働の支援」になっているか?
書類と実務の連動 計画や記録が、子どもの支援に活きているか?

 

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第9回放課後デイサービス雑学講座

皆さんこんにちは!
SUNSUN株式会社、更新担当の中西です。

~支援計画~

ということで、本記事では、放課後等デイサービスにおける支援計画の意義、作成の流れ、現場運営とのつながりを深く掘り下げて解説します。

 

 子ども一人ひとりの未来を支える「根っこ」の役割

放課後等デイサービスは、障がいや発達に特性のある子どもたちが、学校の放課後や長期休暇中に利用できる療育・居場所・社会参加の場です。
その中核となるのが、「個別支援計画(通称:支援計画)」です。

支援計画は単なる“提出書類”ではなく、子どもの育ちと自立のための方向性を示す羅針盤であり、サービスの質を左右する最も重要な書類の一つです。


✅ 支援計画とは何か? その基本的な役割

支援計画とは、児童発達支援管理責任者(児発管)やスタッフが、子どもの発達課題・興味関心・家庭状況などを踏まえ、どのような支援を、どのような目標で行っていくかを具体化する文書です。

主な役割

  • 子どもの発達・生活・社会性の成長目標を明確化

  • 保護者との情報共有・支援方針の一致

  • スタッフ間の共通認識と支援方法の統一

  • 利用者満足度の向上と自己決定支援

  • 行政や第三者評価機関へのサービス根拠としても重要


✅ 支援計画の構成要素(例)

項目 内容例
基本情報 氏名、年齢、診断名、利用日数など
アセスメント 課題、得意なこと、困っていること、環境
支援の目標 半年または1年単位での短期・中期目標
支援内容 具体的な支援の方法・活動内容
評価と見直し 定期的な達成度評価と次回計画への反映

👉 Point: 「できないこと」に目を向けるのではなく、「できることをどう活かすか」の視点で記載するのが支援計画の基本姿勢です。


✅ 支援計画が重要な理由 〜5つの観点から〜

1. 子どもの発達の道しるべになる

支援計画は、子どもが半年後・1年後にどう成長していくかを見通す計画表です。
発達は一人ひとり違いますが、目標を持って支援することで、小さな「できた」が積み重なり、大きな自信や自立につながります。


2. 保護者との信頼関係を築く“接点”になる

支援計画は、家庭と施設をつなぐコミュニケーションツールでもあります。
計画に保護者の想いを反映させたり、日々の子どもの様子と照らし合わせて伝えることで、「一緒に子どもを育てている」という信頼関係を築くことができます。


3. 支援の「一貫性」と「根拠」を確保できる

スタッフによって支援の質がバラバラでは、子どもが混乱することもあります。
支援計画があることで、「誰が見ても、誰が支援しても、同じ方向を目指している」という共通理解が生まれ、継続的かつ安定した支援が可能になります。


4. チーム支援の質を高め、職員の育成にもつながる

支援計画を中心に、ミーティングやカンファレンスを行うことで、職員同士の情報共有や知識のブラッシュアップが進みます。
新人職員への支援方法の伝達や、事例検討のベースとしても役立ちます。


5. 行政監査・運営評価における“証拠”になる

放課後等デイサービスは、国の給付金で運営される福祉サービスです。
支援計画は、「何に対して支援を行ったか」の証拠になるため、監査・評価時には必ず確認される項目の一つです。


✅ 支援計画作成の流れ(実務の視点)

  1. アセスメント(情報収集)
     └ 利用者本人・保護者からの聞き取り、学校情報、行動観察など

  2. ニーズ分析と課題整理
     └ できること、できないこと、環境要因などを整理

  3. 目標設定(SMART目標が基本)
     └ S:具体的、M:測定可能、A:達成可能、R:現実的、T:期限つき

  4. 支援方法の検討
     └ 活動内容、環境設定、教材、コミュニケーション方法など

  5. 計画書の作成と同意取得
     └ 保護者に説明し、同意署名をもらう(個別支援計画書)

  6. 実施・記録・評価・見直し
     └ 毎日の記録→定期的な評価(6か月ごとが基本)→再計画へ


✅ 支援計画の“形骸化”を防ぐための3つの視点

  1. 日々の支援に落とし込む
     → 活動記録と支援計画を連動させる仕組みをつくる

  2. 評価を定期的に行い、更新する
     → 半年ごとの評価だけでなく、ミニレビューを定期的に実施

  3. 保護者との対話を続ける
     → 支援計画を「共につくる」ものとして運用する姿勢が大切


✅ 支援計画は、子どもと現場をつなぐ「設計図」

放課後等デイサービスにおける支援計画は、制度上の義務であると同時に、福祉専門職としての責任の証でもあります。

支援計画が丁寧に作られ、実践に活かされている事業所は、
✅ 利用者満足度が高く、
✅ 職員のチームワークも良く、
✅ 行政からの評価も安定している傾向にあります。

“1枚の支援計画”が、子どもの未来を大きく変えることもある。
だからこそ、計画に真心と専門性を込めて取り組む姿勢が、支援者として最も重要なのです。

 

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第8回放課後デイサービス雑学講座

皆さんこんにちは!
SUNSUN株式会社、更新担当の中西です。

~コミュニケーションの重要性~

ということで、ご家族とのコミュニケーションの重要性、円滑な関係を築くためのポイント、効果的な情報共有の方法について詳しく解説 します♪

 

放課後等デイサービスは、障がいのある子どもたちが放課後や長期休暇に安心して過ごし、社会性や生活スキルを育むための支援を行う施設 です。しかし、子どもたちの成長や発達を支えるためには、支援者だけでなく、ご家族との連携が不可欠 です。

「保護者との連携を深めたいが、どうすればいいかわからない…」
「家庭と事業所での関わり方にズレがあり、子どもが混乱している…」
「ご家族の悩みや希望をもっと理解したい…」

こうした課題を抱える放課後デイサービス事業者や支援員の方も多いのではないでしょうか?


1. なぜ放課後等デイサービスにおいてご家族とのコミュニケーションが重要なのか?

① 一貫した支援を提供するため

子どもたちは、放課後デイサービスだけでなく、家庭や学校など複数の環境で生活しています

デイサービスと家庭での関わり方が大きく異なると、子どもが混乱する可能性がある
一貫した方針を持つことで、安心感を持って成長できる
ご家族の意向を尊重しながら、最適な支援計画を立てることができる


② ご家族の悩みや不安を解消し、負担を軽減するため

放課後デイサービスを利用するご家庭の多くは、子どもの成長や将来に対する不安を抱えています

「子どもが社会に適応できるか不安」
「家庭での接し方が合っているのかわからない」
「仕事と育児の両立が難しく、ストレスを感じている」

支援員が積極的にコミュニケーションを取ることで、ご家族の悩みに寄り添い、支援の方向性を共有することができます


③ 信頼関係を築くことで、より良い支援につながる

ご家族がデイサービスの方針に納得し、安心して子どもを預けられるようになると、子どももリラックスして過ごせるようになります

信頼関係が築かれることで、ご家族からの情報提供もスムーズに
子どもの成長に合わせて柔軟な支援計画が立てられる
ご家庭とデイサービスの双方で「チーム」として子どもを支えられる


2. ご家族との良好なコミュニケーションを築くためのポイント

① 初回面談を丁寧に行う(信頼関係のスタート)

初めて利用するご家庭にとって、放課後デイサービスがどんな場所なのか、どんな支援を受けられるのかは大きな関心事 です。

📌 面談時に意識すること
保護者の希望や不安を丁寧にヒアリングする
支援方針やルールを分かりやすく説明する
「どんなことでも相談してください」と安心感を与える

最初の面談でしっかり信頼関係を築くことで、スムーズな情報共有につながります。


② 連絡帳やLINE、電話を活用して日々の様子を伝える

ご家族は、デイサービスで子どもがどのように過ごしているか気になっています

📌 情報共有の方法
連絡帳:その日の活動内容、食事や排泄の状況、気づいたことを記録
LINEやメール:写真や動画を添えて子どもの様子を報告(個人情報に配慮)
電話:急ぎの連絡や、デイサービスでの課題についてじっくり話す

「今日はこんなことができました!」「最近、○○に興味を持ち始めましたよ」など、ポジティブな報告をすると、保護者の安心感が高まります。


③ 定期的な面談で支援方針をすり合わせる

子どもは成長とともに変化していきます。支援計画が適切かどうか、定期的に見直すことが重要 です。

📌 面談で話すべき内容
最近の成長や課題についてのフィードバック
家庭での困りごとや悩みの共有
今後の支援の方向性の確認

「ご家庭ではどのように感じていますか?」と質問し、双方向のコミュニケーションを意識することが大切 です。


④ ご家族の気持ちに寄り添う(共感の姿勢)

保護者の方は、子育てに対する不安やストレスを抱えていることが多い ため、「話を聞いてもらえるだけで安心する」こともあります。

📌 共感のポイント
「大変ですね」「よく頑張っていますね」とねぎらう
「その気持ち、よくわかります」と共感を示す
「こういう方法もありますよ」と具体的なアドバイスをする

💡 例:「最近、家でうまく話してくれなくて…」
「そうですか…」(話を流してしまう)
「それは心配ですね。デイではこんな様子ですが、どんな話題なら反応が良いですか?」(共感しつつ、具体的な解決策を提案)


⑤ 家庭との連携を深めるイベントを実施する

📌 おすすめのイベント例
保護者向け勉強会(発達障がいへの理解を深める)
親子参加型イベント(レクリエーション・調理実習など)
保護者交流会(悩みを共有できる場を作る)

家庭とデイサービスが協力し、子どもを支えるチームとして機能することが大切 です。


3. まとめ:ご家族とのコミュニケーションを大切にし、より良い支援を!

ご家庭と一貫した支援を提供することで、子どもの安心感が高まる
保護者の悩みを共有し、負担を軽減することで信頼関係を築く
日々の連絡・面談を通じて、子どもの成長を共に見守る
共感の姿勢を大切にし、寄り添ったコミュニケーションを意識する

放課後等デイサービスは、子どもだけでなく、ご家族も支える存在 です。信頼関係を深めながら、家庭と連携し、より良い支援を実現していきましょう!

 

 

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第7回放課後デイサービス雑学講座

皆さんこんにちは!
SUNSUN株式会社、更新担当の中西です。

~プランニングのポイント~

ということで、放課後デイサービスにおける適切なプランニングの方法、個別支援計画の作成ポイント、活動プログラムの工夫、支援の評価方法 について詳しく解説します♪

 

放課後等デイサービス(以下、放課後デイサービス)は、障がいのある子どもたちが放課後や長期休暇に安心して過ごせる場を提供し、成長や自立をサポートする重要な役割を担っています

しかし、「どのように支援計画を立てればよいのか?」という点に悩む事業者や支援員の方も多いのではないでしょうか?

「子どもの個性に合わせたプログラムを作りたい」
「支援計画をしっかり立て、保護者とも共有したい」
「効果的なアセスメントの方法が知りたい」

こうした課題を解決するためには、放課後デイサービスのプランニングにおける基本的な考え方と、具体的なポイントを押さえることが重要 です。


1. 放課後デイサービスのプランニングとは?

放課後デイサービスのプランニングとは、子ども一人ひとりの発達状況や特性を考慮し、適切な支援内容を計画すること です。

🔹 プランニングの目的

子どもの成長や発達を支えるための適切な環境を提供する
日常生活能力や社会性を育む活動を通じて、自立支援につなげる
子どもの個性やニーズに合わせた柔軟な支援を行う
保護者や学校と連携し、子どもの成長をサポートする

適切なプランニングを行うことで、子どもが安心して楽しく過ごせる場を作り、成長を促すことができます。


2. プランニングの基本ステップ

① アセスメント(現状把握)

まずは、子ども一人ひとりの発達状況や支援ニーズを正しく理解すること から始めます。

📌 アセスメントのポイント
発達特性の理解(自閉症スペクトラム、ADHD、知的障がいなど)
現在の生活状況・学校での様子
興味・関心があること、得意なこと・苦手なこと
保護者の希望(将来の目標・家庭での悩み)

📌 具体的な方法

  • 面談(保護者・学校関係者・本人とのヒアリング)
  • 行動観察(普段の様子や活動中の動き方をチェック)
  • チェックリスト・評価ツール(発達検査や支援計画ツールを活用)

② 個別支援計画の作成

アセスメントの結果をもとに、子ども一人ひとりに合った「個別支援計画」を作成 します。

📌 個別支援計画のポイント
具体的で達成可能な目標を設定する(短期目標・長期目標)
「できること」を増やすためのステップを考える
成長に応じて定期的に見直しを行う
保護者や学校と共有し、連携を強化する

📌 支援計画の例

項目
短期目標(3ヶ月) 「1人で靴を履く練習をする」「1日のスケジュールを理解する」
中期目標(半年) 「簡単な買い物を1人でできるようになる」「友達と順番を守って遊ぶ」
長期目標(1年) 「自分で身支度ができるようになる」「社会性を身につける」

目標を明確にすることで、子どもが成長したときの達成感につながり、自信を持てるようになります。


③ 活動プログラムの計画

個別支援計画に基づき、子どもが楽しみながら成長できる活動を計画 します。

📌 活動の種類と目的

活動内容 目的
運動遊び(ボール遊び・リトミック・ストレッチ) 体の動かし方を学び、協調性を高める
ソーシャルスキルトレーニング(SST) 友達との関わり方を学び、社会性を育む
創作活動(お絵かき・工作) 自己表現の機会を作り、集中力を高める
日常生活トレーニング(食事・掃除・買い物体験) 自立に向けたスキルを身につける
外出活動(公園・買い物・遠足) 実際の社会環境で適応力を育む

📌 活動を成功させるポイント
子どものペースに合わせた支援(焦らず段階的に進める)
成功体験を積めるような内容にする(小さな成功を積み重ねる)
多様な活動を組み合わせ、子どもが飽きずに楽しめる工夫をする


④ 支援の振り返りと改善

支援計画は、一度立てたら終わりではなく、定期的に振り返り、必要に応じて見直すことが重要 です。

📌 振り返りのポイント
子どもが達成できたこと・できなかったことを分析する
支援方法が適切だったか検討し、改善点を探る
保護者と定期的に意見交換を行い、家庭での様子も把握する

📌 改善の例

  • 「集団活動が苦手な子どもには、少人数グループでの活動を増やす」
  • 「飽きやすい子どもには、活動時間を短くして興味を引く工夫をする」

5. まとめ:放課後デイサービスのプランニングで大切なこと

アセスメントをしっかり行い、子どもの特性を理解する
個別支援計画を立て、目標を明確にする
多様な活動を計画し、子どもが楽しみながら成長できる環境を作る
定期的に支援の振り返りを行い、改善を続ける

放課後デイサービスのプランニングは、子どもたちの未来を支える重要なプロセス です。支援員や保護者と連携しながら、一人ひとりに合った支援を提供できるよう、丁寧な計画を心がけましょう!

 

 

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第6回放課後デイサービス雑学講座

皆さんこんにちは!
SUNSUN株式会社、更新担当の中西です。

 

~日本の現状と課題~

ということで、日本の児童支援の現状を詳しく分析し、解決すべき課題と今後の展望について深く掘り下げていきます

日本では、児童福祉の制度が整備されているものの、依然として児童虐待や貧困、発達障害児への支援不足など、多くの課題を抱えています。子どもたちが健やかに成長できる環境を整えるためには、現状を正しく理解し、具体的な改善策を講じることが不可欠です。


1. 日本の児童支援の現状|制度は整備されつつあるが、まだ不十分

① 児童福祉制度の基本概要

日本の児童福祉制度は、1947年に制定された**「児童福祉法」**を基盤としています。この法律では、すべての子どもが「健全に育成される権利」を持ち、国や自治体がその支援を行うことが義務付けられています。

また、2000年には**「児童虐待防止法」**が施行され、児童虐待に対する法的対応が強化されました。これにより、児童相談所(児相)の役割が拡大し、行政による児童保護の仕組みが確立されました。

さらに、近年では以下のような施策が進められています。

  • 「子どもの貧困対策法」(2013年制定)による経済的支援の強化
  • 「幼児教育・保育の無償化」(2019年開始)による保育環境の整備
  • 「発達障害者支援法」(2005年施行)による特別支援教育の充実

しかし、これらの制度があるにもかかわらず、日本の児童支援はまだ多くの課題を抱えています。


2. 日本の児童支援の主な課題

① 児童虐待の増加と児童相談所の対応不足

現状:増え続ける児童虐待件数

厚生労働省の統計によると、児童相談所への児童虐待相談件数は1990年代から急増しており、2022年度には約21万件を超えました。これは、日本社会における児童虐待の深刻さを示しています。

虐待の種類には以下のようなものがあります。

  • 身体的虐待(暴力を振るう)
  • 心理的虐待(暴言や無視、脅迫など)
  • ネグレクト(育児放棄、食事を与えないなど)
  • 性的虐待(子どもへの性的な接触や行為)

課題:児童相談所の人手不足と権限の限界

児童相談所の職員数は増加しているものの、依然として人員不足が深刻な問題となっています。また、児童虐待が発覚しても、家庭に立ち入り調査を行うには法的な制約が多く、迅速な対応が難しいケースもあります。

解決策の方向性

  • 児童福祉司(ソーシャルワーカー)の増員と専門研修の強化
  • 児童相談所の権限拡大(家庭訪問の強制力強化など)
  • 地域社会との連携強化(学校・病院・警察との協力体制の構築)

② 子どもの貧困問題|貧困の連鎖を断ち切るために

現状:7人に1人の子どもが貧困状態

日本では**子どもの貧困率が13.5%(約7人に1人)**と、先進国の中でも比較的高い水準にあります。特に、ひとり親家庭の貧困率は50%を超えており、深刻な社会問題となっています。

貧困の影響として、以下のような問題が指摘されています。

  • 十分な教育を受けられない(大学・専門学校への進学率が低い)
  • 食事が満足に取れない(栄養不足による健康問題)
  • 心理的ストレス(家庭環境の悪化による精神的負担)

課題:支援の対象拡大と継続的な支援の不足

現在、日本では子どもの貧困対策として、**「就学援助制度」「子ども食堂」**などが展開されています。しかし、支援の範囲が限定的であり、十分な支援を受けられない子どもも多いのが現状です。

解決策の方向性

  • 給付型奨学金の拡充(返済不要の奨学金を増やす)
  • 学校給食の無料化(低所得層の子どもへの食事支援)
  • 地域コミュニティによる支援強化(子ども食堂や学習支援の充実)

③ 発達障害児への支援の遅れ

現状:発達障害の認知度は上がるも、支援体制は不十分

発達障害(自閉スペクトラム症、ADHD、学習障害など)を持つ子どもへの理解は進んでいますが、支援の受け皿が不足しているのが現状です。

例えば、以下のような課題が挙げられます。

  • 特別支援教育の教師不足(専門知識を持つ教員が足りない)
  • 発達障害児を受け入れる保育園・学校の不足
  • 医療機関での診断までに時間がかかる(待機期間が長い)

解決策の方向性

  • 特別支援教育の教員育成を強化(専門トレーニングの義務化)
  • 発達障害児向けの支援施設の増設
  • 早期診断と早期療育のシステム化

3. 今後の展望|すべての子どもが安心して育つ社会をめざして

日本の児童支援の課題は多岐にわたりますが、国・自治体・地域社会が連携し、子どもを支える包括的なシステムを構築することが重要です。

今後の改善ポイント

児童相談所の強化(人員増加、権限拡大)
子どもの貧困対策(給付型奨学金や食事支援の拡充)
発達障害児支援の充実(専門教育の強化、施設の増設)
地域コミュニティの活用(学校・NPO・企業の協力)

日本の未来を担う子どもたちが安心して成長できる社会を築くために、一人ひとりができることを考え、行動していくことが求められています。

 

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2024年度自己評価アンケート 公表

平素よりOZデイ33しものせきをご利用いただきありがとうございます。

2024年度の自己評価について公表いたします。

アンケートにご協力頂いきありがとうございました。

今後もよりより事業所運営が出来る様努めて参ります。

よろしくお願いします。

 

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